平野区には、古くから人々が暮らすエリアが多数存在します。
長吉川辺地域は、平野区の南に位置し、大和川に隣接している地域です。
そんな長吉川辺地域には、約20年前から古くから執り行われてきた地蔵盆をスタンプラリーにし、子どもたちが楽しめる活動があります。
川辺ハッピー会という地域にお住いの女性が中心の団体が主催で、長吉川辺地域活動協議会も共催しています。
スタンプラリーは、小学校を起点として、地域内の各お地蔵さんをめぐります。
各お地蔵さんには、地域のおばあちゃんやおじいちゃんがいらっしゃり、子どもたちにスタンプを押してくれます。
スタンプをもらった子どもたちは、お地蔵さんにお参りし、次のお地蔵さんへ進んでいきます。
道中、地域のボランティアの皆様が、「次はここを通るといいよー」と道案内してくれます。
そして、すべてのお地蔵さんを周り終えると小学校に帰ります。
スタンプラリーのカードを受付で渡すと、今度は各団体が開いてくれている出店のチケットと交換してくれます。
出店は、町会、PTA、青年会など地域の各団体が、スマートボールや当てもの、金魚すくいなどのゲームやかき氷、お菓子の詰め合わせなどを開いてくれています。
しかも、すべて1回ずつ無料で遊ぶことができます。
川辺地蔵盆スタンプラリーに参加して感じたことは、子どもだけでなく、地域に関わる大人にも良い活動だと感じました。
各お地蔵さんを周るたびに、おばあちゃんやおじいちゃんが話しかけてくださり、風通しのいい地域づくりが自然にできており、目の見える関係がスタンプラリーというゲームを通してできることに、この活動の良いところだなと感じました。
さらに、歩いて地域内を回るので、自然と地域内の道を知ることができ、発災時にも役に立つのでないかと感じました。