来るべき災害に備えて、各地域では防災訓練が活発に実施されている。
その主な訓練内容は①初期消火訓練、②救出・応急・搬送訓練、③給食・給水訓練、④煙・エレベーターなどの防災訓練であったりする場合が多い。
もちろん、このような体験・活動訓練は大切なのだが、いざ、発災時には、次のような差し迫った課題が危惧される。
それは、a. 地域の災害対策本部が即時に立ち上がり、情報収集・集約し、公的機関に発信できるのかということと、b. 避難者を迅速に避難所に誘導し、開設された避難所内で避難者を速やかに受付、振り分けしていけるのかということ。
加美防災演習では、これらの案件を中心として活動されていた。
各家庭は無事を知らせるタオルを門前に掲示し、班長・防災リーダーはそれらを含めた町内の被害状況を町会長に報告。
町会長が情報をまとめて災害対策本部に報告。
災害対策本部では情報を集約・見える化して、区役所に発信する。
ここまでは前回の演習と同じであるが、今回、特筆すべきは「Q-ANPI用スマホアプリ」を活用されている点である。
各町会5名一組で参加して、避難所受付では1名が個人情報を記載。
他の4名は事前にスマホ・アプリに登録しておく。
これにより、避難所の受付の混雑は大巾に削減された。
<災害対策本部>
<避難所受付>
<災害対策本部と避難所受付システムの説明会>