【特集】インタビュー! 長原青年団のみなさま

はじめて長吉長原地域の長原青年団のみなさんにインタビューをさせていただきました。

今回は、25歳から39歳まで5名の方が集まってくださいました。

 長吉長原地域では、青年団の皆さんが盆踊りを主催し、布団太鼓やだんじり、お神輿が町中を練り歩く秋祭りは町会の方々と共に開催しておられます。コロナ禍が明け、秋祭りを本格的に開催したのは4年ぶり(実は2日通しで開催したのは5年ぶり、4年前は雨で2日通しでできなかった)とお話を伺いました。現在の団員数は、36名の方が在籍されており、20年ほど前から女性の方も参加されています。

 入団条件が特徴的で、長吉小学校卒業生であることか、長吉長原に住んでいること。また、高校1年生から40歳までであることだそうです。この条件内であれば、他地域に住んでいても小学校の卒業生であれば参画でき、脈々と続くように様々な工夫をされています。

 インタビューでは、青年団のみなさんに若い方が活躍している秘訣をお聞きしました。

青年団に入ったきっかけはなんですか?

 高校生になり、先輩や同級生から声をかけられ、「一緒にしてみようや」や、「一回見においで」と直接的に声をかけられたことから関わるようになった。そのほかには、親が祭りに関わっていて、親から子へ継承され、参画してくれることもある。

 (最近は、LINEなどのSNSで連絡がくることもあると仰っていました。)

 だた、このように口コミで広がっていくことで、間口が狭く、もし入りたいと思っていても周りに団員がいないと誰に声を掛けたら良いのかわからず、入ってこれていない人もいると思う。

 

 このように、同じ高校や小学校の時の同級生から声をかけられて参加することが多いようで、人から人への直接的な声掛けが勧誘する上で大きな役割を担っていると思います。ただ、口コミの限界を感じられており、町会などの回覧板などで広報をしていてもそこから参加の連絡はあまりないようでした。

青年団の魅力ってなんですか?なぜ参加しているのですか?

 Aさん:色々あると思いますが、一番の思いはなにかといわれると難しい。自分が好きだからやっているということもあるし、親がやっていて、伝統を守っていかないといけないという想いもある。

 もう生活の一部。子どもの時に布団太鼓に乗って楽しかったことが印象に強く残っている。その時に、青年団がカッコいいと思っていた。

 Bさん:同級生が一緒にしようというのをずっとけっていた。入ったのも21歳になってから。青年団の中でも遅いほう。はじめは担ぐだけという形で関わった。僕も地域のことを全然知らなかった。一番楽しいのは、全部。誘ってくれた子も誘い文句として、やめない限り、10年後も20年後もこのことを話せる一生の飲み友達ができると言っていた。青年団に入っていなかったら、いろんなつながりを持てなかった。

 Cさん:続けている理由・・・。今では、小学校のPTAをしている。それも先輩が誘ってくれている。誘ってくれる道筋ができている。自分に子どもがいて、この子どもたちに残していきたい。なぜ残したい…関わり続けている理由は、自分の一部になっている。あって当たり前。このコロナの間は、つまらなかった。なかなか集まれないし、楽しくなかった。今回、子どもが初めて布団太鼓に乗った。はじめは、恥ずかしそうにしたりしていたけど、慣れてくると魅力に取りつかれたのか、来年も乗ると言っていた。

 来年は、青年団で再来年は青友会に。これからも支えていきたい。

 Dさん:みんなと一緒。

 自分は、(小さいときに)乗り子としては、乗っていない。子どもの時もそんなに興味なかった。

中3の時にはじめて、布団太鼓に後ろからついて回った。兄も青年団にいた。実際入ってみて、思っていた数倍楽しかった。見ているのと自分ですることの楽しさが全然違った。6月からの活動があって、いろんな人と関われることも良かった。16歳で30歳の人と話す機会もないのに、そういう年配の方と話す機会が新鮮だった。社会人なるまでに社会人のような経験をしていたように思う。社会に出ると絶対的に有利。

 Eさん:入って7年目。コロナでなかったから祭りとしては、3~4年目。まだまだわからないことがある。楽しいということと、今回の祭りが終わってから聞いた話で、祭りを見た子どもたちが元気になったと聞いた。あまり積極的に外に出ない子も目を輝かせていて元気になったと親から聞いた。(この話を聞いて)余計に貢献したいと思った。サッカーのコーチもしているが、その子どもたちも見に来てくれていて、楽しかったとか、かっこよかったとか言ってくれていた。

 皆さんの理由を聞いているとなんだか嬉しそうに、誇らしげに理由を教えてくださいました。青年団が生活の一部になっていて、心から楽しんでいらっしゃるんだなと思いました。

 人との繋がり、憧れ、楽しい、どんな活動においても大切なキーワードがたくさん出てきたように思います。

 地域支援をしている中で、老若男女問わず、皆さん共通して活動している理由を聞いていると、「人との繋がり、憧れ、楽しい」と仰います。ここに、地域活動を広げていくヒント、エッセンスがあると思いました。

 最後に、困っていることは?とお聞きすると、「人を増やしていきたい」と切実に考えていらっしゃいました。 「他は、どうしているか聞きたい」と仰られていました。